2022年4月15日

天皇制をぶっ壊すということではないことがわかりとても安心しました

投稿者: hi_sakamoto

3月に高岡で開催したミニ集会で、天皇の制度の存廃は、国民の総意で決めることであり、共産党が政権を取ったらからと言って天皇の制度を廃止するというものではないのです。そもそも日本共産党は単独で政権を取る方針を採っておらず、常に複数の政党との連合政権を作る立場です。

憲法に定められているように、思想信条の自由があり、信教の自由があり、さまざまな階層の人々が国を形作っているのです。それらの多様な考えのもとで生まれる政党・政治団体があり、運動があります。だから、政権を実現する際にも当然それを反映することはもっとも合理的です。

日本共産党は、現在の憲法に規定されている天皇の条項をふくめてー例えば第4条で「天皇は国政に関する権能を有しない」とされている条項ー憲法の全文を守るという立場です。しかし、人間の平等という観点から、国民と地位の差、権利の違いが存在することは矛盾であるとも考えています。そのため、遠い将来において国民の多くが、天皇・皇室の人権を保障したり、人間平等をとことん追求する観点から、現在の憲法上の規定も変える必要があるという認識に達することもありうると考えます。多くの国民が天皇の制度をもっと民主的に改革をすべきだという議論が沸き起こり、それを踏まえて天皇の制度の憲法上の規定を改変をしようという意見が多数になれば、当然その方向で進んでいくものと思います。

①日本共産党がどう考えているかという問題と、

②国民の意思はどうかという問題は、

別問題であり、私たちはどんな時にも②を優先事項としてとらえているのです。これは自衛隊の改廃についても同じことです。(将来軍隊のない国を目指しているているが、多くの国民が自衛隊をなくしても大丈夫だと考え廃止が総意になるまでは自衛隊をなくすつもりはないということ)

だから、私たちがめざす社会主義・共産主義の社会に進んでいったとしても、現在の天皇の制度が残ることも十分考えられることです。

そういうお話しをしたところ、ある女性から

「本当に安心しました。だって、共産党が政権をとったら天皇制をぶっ壊すと聞いていたですもん」

ということでした。

そして、「こんな話をもっともっとやらないの?みんな知らないのだから、もっと知らせてほしい」」とも仰いました。まだまだ知られていないために、多くの方が日本共産党のことを間違った目で見ているのはとても勿体無い、知らせればもっと伸びるよという思いなのです。とても教訓的な出来事です。

こうした議論を日本全国隅々で展開していけば、多くの誤解や偏見を克服できるのではないかと確信をしたところです。