2023年5月15日

権力は檻(憲法)の中に閉じ込めなければならない

投稿者: hi_sakamoto

昨日5月14日に高岡市の博労公民館で行われた講演会「檻の中のライオン」に参加しました。主催は、「オールとやま県民連合」。講師は、同名の著書をお書きになった楾大樹弁護士(はんどうたいき/ひろしま市民法律事務所)でした。

権力を野放しすれば、社会を構成する一人ひとりの人間が尊重されず、人権が踏みにじられていく。権力は暴走するのです。

かつての大日本国憲法は天皇制権力のもとに作られ、天皇が主権をもち、天皇のための国をつくるというものでした。形式的には一国のルールが定められていたのですが、あくまで国民は天皇に仕える「臣民」でした。国家は民主主義を求める国民を弾圧するなど人権を無視して暴走し、侵略戦争に突き進み多大な犠牲を生みました。

楾さんの著書も講演も、現在の日本国憲法が権力を暴走させない最大の縛りなのであり、それは、ライオンを閉じ込めておく檻のようなものだという喩えをもって、憲法や立憲主義をわかりやすく語っておられます。

2時間以上にわたってのマシンガントーク。時事ネタを織り混ぜて面白おかしく飽きさせない語りでした。また、2012年の安倍政権以来、今日までの自公政権はすでに檻(憲法)を破って歩き回っているという現状認識も示されました。そうした今こそ、「そもそも憲法はどういうものか」、「私たちはどう行動すべきなのか」ということを改めて考えることが大事だと痛感しました。

講演を聴いた方々から、ぜひまた富山に招きたいねという声も聞こえました。希望をみんなで見出す場を、大きく広げていきたいと思います。