2024年9月30日

自民党新総裁・石破氏は、安倍・菅・岸田以上に危険だ

投稿者: hi_sakamoto

27日に自民党総裁選が行われ、石破茂氏が新総裁に選ばれました。高市早苗氏が当選しなくてよかったというのが直近の感想でしたが、石破氏の所業を振り返る情報が一気に出てきましたね。

11年前に石破氏は、「普天間基地の移転は、県外へ」と主張していた沖縄選出の自民党国会議員を自民党本部に呼びつけて、名護市辺野古への基地移設を認めさせたという事件がありました。上に歯向かう奴は絶対に許さないぞと恫喝する親分のようでした。これは強い記憶に残っていたものです。27日に琉球新報がそのことを報じていました。「平成の琉球処分」と評されました。

今朝2024/09/30の「しんぶん赤旗」では、「石破総裁 安倍・岸田越え 『同盟強化』」の大見出しで報道しました。

石破さんは、アジア版のNATOを創設、核兵器の共有などを主張しています。

NATOのような同盟をアジアに作らないと中国・北朝鮮・ロシアの脅威から日本を守れないということを言いたいようです。「ウクライナが攻められたのは、ウクライナがNATOに加盟していなかったからだ」という言説がありますが、NATOがかつての約束を守らず東方拡大したことで、ロシアを刺激したことは明らかです(もちろん、だからといってロシアの侵略が許されるものではないことは大前提ですが)。軍事同盟強化が緊張を高めることは間違いないことで、平和を担保されると確実にいるわけではないのです。もし仮に、ウクライナがNATOに加盟していたとして、それにもかかわらずロシアが侵略したとしたらどうなっていたか。NATOが集団的自衛権を行使して、一斉にロシアと交戦していたでしょう。そうなればとてつもない巨大な戦争、つまり、第3時世界大戦に発展していた可能性さえあります。

唯一の被爆国の日本が、核兵器共有などもってのほかです。論外です。

石破さんは、「日米地位協定の見直し」などと言ってるようですが、よく聞くと、私たちがイメージする米軍の勝手放題を少しでも改善しようというものではなく、その内実は、自衛隊をアメリカにも駐留できるようにしようということだそうです。アメリカの属国というほどの日本の地位を、少しも向上させようは思っていないのではないでしょうか。

石破氏は、自分が総理になったとしても、きちんと国会で一定時間をとって議論を行った後、解散をするという趣旨のことを言っていました。しかし、この昨日〜今日にかけて、解散を最短で行うことを決めたと報道されました。

お盆の岸田首相の「続投断念」から10月27日までの1ヶ月半、テレビなどメディアを自民党がジャックし続けて、いわばタダで自民党の宣伝をやってきたわけです。新首相になればご祝儀相場で高支持率を得られ、国会論戦でボロが出るまえに一気に選挙に打って出ようという作戦です。まったくこれまでの自民党と変わりがない。そして、やろうとしているのは岸田内閣がすすめた敵基地攻撃、大軍拡をさらに加速させて軍事国家づくりです。

今度の総選挙で厳しい審判を下す必要があります。