2021年7月26日

五輪一色でいいのか? メディアの報道姿勢が問われる

投稿者: hi_sakamoto
今日(7/26)の一般紙一面がメダル獲得報道でほぼ占められています。まあ、予測どおりといえばそうなんですが、辟易するというのが正直なところです。

一方、わが「しんぶん赤旗」1面は、メダル記事は一切無く、官房機密費問題を大きく取り上げており、左側にテレビラジオ部長の藤沢忠明さんの論説「“五輪一色”でいいのか」を掲載し、五輪報道のあり方を厳しく問いかけるのものとなっています。

テレビをつけると朝から晩まで五輪ばかりで、それはなぜかを「赤旗」らしく問題点をえぐり出しています。

菅首相が先日米紙ウォール・ストリート・ジャーナルで語った「競技が始まり、国民がテレビで観戦すれば、考えも変わる」の言葉も引き、「NHK、民放各局の五輪報道方針は、首相の思惑に沿ったものといってよい」と指摘。

昨日の東京のコロナ感染は1763人で、日曜日では「最多」となり医療逼迫という事態が進行しています。利権五輪の実態が鮮明になり、その中での開催強行に国民の強い懸念や批判は収まっていません。一方で、私たちの目の前では選手たちが世界の頂点を競い合って必死にたたかい、勝利の涙に私たちも思わずこみ上げるものがあります。五輪が感動を呼び起こすことも紛れもない事実です。

「五輪やるべきでない。しかし選手には罪はないし、頑張って欲しい」この相矛盾する感情の中で、私たちは葛藤するのです。
東京五輪そのものをどうとらえ、対応すれば良いかの座標軸的なものが必要ではないかと思います。
菅首相の「五輪の感動をテレビや新聞で垂れ流せば、国民の批判はそのうち引いていくだろう」という狙い、五輪一色の報道、いわば体制翼賛といってもいい意図的な空気作りの中で、「ちょっと待て。大事なことが触れられてないではないか!」と指摘するメディアの存在が痛切に求められるのです。
その意味で、「しんぶん赤旗」は貴重な国民の側にたつメディアだと自負します。

 

2021年7月26日「しんぶん赤旗」1面

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