日本の空は米軍のものではない。黒部ダム付近での戦闘機低空飛行訓練に抗議する
百聞は一見にしかずで、ネット上に公開されている動画を見るのがわかりやすいです。
以下は10月18日のようです。
立山黒部で#超低空飛行訓練 #低空飛行#在日米軍 #海兵隊 #アメリカ海軍 https://t.co/AsbppqPDdI
— 茶封筒の光広 ψセリーグ盗塁王 (@All_0kinawa) October 19, 2021
以下は10月16日の撮影のようです。
黒部ダム行ったら、
戦闘機何回も往復して通って行った!
回転は見れるは近くて耳痛いほど大きい音聞けるはで大迫力だった! pic.twitter.com/1ZAXZFPWTx— Lαr∪. (@reivaahnreasuc1) October 16, 2021
「しんぶん赤旗」11月12日付の1面に「米軍機150メートル以下飛行か 富山・黒部ダム上空 日米合意に違反」との見出しが躍りました。米戦闘機などの低空飛行訓練はかねてから問題になってきましたし、日本政府が公式に認めていないとはいえ、米軍も公表済の低空飛行訓練ルートが全国に存在していることが明らかになっていました。その中に長野・新潟・富山を通過する「ブルールート」の存在も明らかになっていたのです。しかし、このルート上にある富山県内上空を実際に米軍機が飛んでいるという話は直接には聞いていなかったので、赤旗1面にこうしてデカデカと掲載さたことで驚きました。
総選挙のドタバタの中で見過ごしていたのですが、実は「しんぶん赤旗」はすでに10月21日にすでにこの低空飛行訓練について目撃情報に基づき記事にしていたことも知りました。
11月12日の記事では黒部ダム堤の高度150メートル以下で3機が通過したとしています。新聞やテレビのニュース、ネット上でもこの日だけでなく何度も戦闘機が通過していることが明らかにされています。
その後「しんぶん赤旗」は、低空飛行解析センターでの検証を踏まえて、11月12日に1面掲載したようです。「しんぶん赤旗」報道を受けて、地元メディアが後追いで取り上げる事態となりました。
10月15日のKNBのニュースで特集を組んでいます。→KNBニュース在日米軍機か 黒部ダム上空で軍用機の低空飛行判明
これらの動画を見ると、山肌を縫うようにして低空で訓練をしていることがはっきりとわかります。ダム堤を攻撃目標と見立てて急接近しているのか、はたまた他のものを目標物にみたてて通過していったのかは定かではありません。いずれにせよ全国各地で日本の空を我が物顔飛び回る姿は、進駐軍そのものです。国民に何らの事前通告もなく突然こうした訓練が行われるということは、他の同盟国であるドイツやイタリアなどでは全く考えられないことです。米軍が正式にこれら低空飛行訓練のルートを公表しているにも関わらず、日本国政府はその確認すらしようとしない、まったく主権国家としての姿勢を放棄した卑屈な態度です。私たちが、「アメリカ言いなり」だと言ってきたのは、例えばこの低空飛行訓練に対する日本政府の姿勢1つをみても明瞭です。
特別天然記念物である「雷鳥」をはじめ貴重な動植物の生息域であり、また観光地である黒部峡谷でこのような身勝手な訓練をされては困ります。富山県としてもこうした危険で無法な訓練を野放しにしてくわけにはいかないという立場で、徹底して抗議し訓練の中止を日本政府および米軍にたいして行うべきです。
11月30日 さかもっち〜ず トーク!で語りました。