2020年11月30日

ジェンダー平等について学ぶ・・・足元から改善の努力が求められます

投稿者: hi_sakamoto

11月21日、党富山県委員会が主催して「ジェンダー平等って何?」と題する党内学習会を開催し、県内各地の党員が参加しました。

講演する党中央ジェンダー平等委員会の日野さん

日本共産党は1月の28回党大会決定で、「ジェンダー平等社会を求めるたたかいは、ジェンダーを利用して差別や分断を持ち込み、人民を支配・抑圧する政治を変えるたたかいである」としました。「ジェンダー平等」は社会発展の必須の要素として大きく位置付けその実現へ党として奮闘する決意を表明したのです。

ジェンダーというのは、社会が個々人に押し付ける「男らしさ」「女性はこうあるべき」といった行動規範や役割分担などです。大会決定ではこの文脈で、「時々の支配階級が、人民を支配・抑圧するために、政治的につくり、歴史的に押し付けてきたもの」にほかならないと踏み込んで定義しています。

講師は党中央委員会ジェンダー平等委員会の日野徹子さん。ジェンダー平等とはなにか、女性の権利の拡大の歴史、性別役割分業論、性暴力などについて体系的に学ぶ事が出来ました。1時間30分ちかい講義と40分の質疑応答でよく勉強できました。

講師のお話を聞きながら、自分たちの党の活動の中で起きるジェンダー不平等な事柄をいろいろとを思い浮かべていました。

例えば選挙の際、事務所をどう回すかが重要な課題になりますが、その際「食事の準備を誰がするか」「誰に頼むか」という場面ではほとんどの場合、議論の余地なく「女性に頼む」ことになってしまいます。男性の方は、炊事は男には向いていないと決めつけているし、女性の方は責任ある仕事は男性にまかせておいたほうがよい、といった感じで役割分担の型に自らはまり込んでいるのです。選挙カーのアナウンサー(世間ではウグイス嬢などと言います)も、「女性でなければならない」という固定観念から抜けきっていません。それが暗黙の了解になっているという如何ともしがたい現実があるのですが、やはりそこを突破する力が日本共産党組織には必要だろうと思います。ジェンダー平等社会を作ろうと言っている組織なんだから。

この点で目を見張ったのは、1月の京都市長選の応援でその運動のセンター(つなぐ京都2020@西京)に参加した際、京都や近隣県からたくさんのボランティアの人たちが集まっていて、そこで男性が細かく気配りしながら積極的にお茶を出したり、おにぎりをふるまったりしていたのです。あの空気感は良かった。しかし、私は遠くから応援に来たこともありお客さんみたいになっていて何もできず、とても気まずい思いをしたことを思い出します。

ジェンダー平等を実現するためにまずは身近なところ、足元から、気付いたその時に改善していくことだなと思います。またそのためにも、ジェンダーそもそも論の学習というのは、第一歩を踏み出すためにも大変重要な機会になるのだなと思った次第です。

1月26日、京都市長選/つなぐ京都@西京のセンター

たまたま入手した『これからの男の子たちへ』(太田啓子著、大月書店、2020)は、非常に刺激的な本でしたので、noteに感想的に書いておきました。

以下の資料は学習会で配布された資料の中にあった、井上さとし参議院議員が3月18日の参院外交防衛委員会で、「女性差別撤廃条約選択議定書未批准問題」を取り上げ質問した際の提出資料です。井上さとしさんのサイトからダウンロードできます。

11・21ジェンダー平等学習会資料②

20200318井上さとし参院外交防衛委員会配付資料200318③