2021年10月27日

「私、山本ひろしです」ー夫婦別姓の政策が正面に座った初めての選挙

投稿者: hi_sakamoto

10月26日、富山駅北の自遊館前で行われた街頭演説では、1区の青山りょうすけ候補と3区の私、坂本ひろしが訴え、タムトモこと、田村智子党副委員長(参議院議員)がメイン弁士として訴えました。

演説の持ち時間は5分、何を話そうかと悩みました。新自由主義の社会づくりによってもたらされた雇用の破壊、教員の多忙化や大学学費の異常な高さが教育予算の少なさからもたらされている問題・・・など迷ったのですが、選択的夫婦別姓制度の実現を自らの体験と思いを込めて語りました。

「私、山本ひろしです」

冒頭の自己紹介でそう話し出しました。

25年前、妻と話し合って結婚時に妻の姓にすることとし、自分は日常生活で通称を使うことにしました。ちょうどその時、法制審議会が答申し、夫婦別姓を可能とする民法改正を提起したのです。当時の政界の空気もそのような流れにあり、「早晩、別姓制度は実現する。だったら、僕の方が姓を変えよう」という結論になったのです。

私にとって別姓による婚姻を考える原点となったのは、『夫婦別姓時代―氏名とわたしの自然な関係』(星野澄著、1987 年、青木書店)という書籍でした。今その本がどこにいったかは不明ですが、目から鱗だったのです。

しかし、答申された後も自民党の反対によって夫婦別姓制度の実現は先送りされ、4半世紀がたっても前に進んでいません。

先日行われた9党首討論において、岸田自民党総裁だけが選択的夫婦別姓制度の実現について反対をしてたのが象徴的でした。

2021年の党首討論で一人挙手をしなかった岸田文雄総裁

2年前の党首討論では、安倍晋三氏だけが、同じように賛成に挙手をしなかった場面が思い起こされます。

2019年の党首討論で一人挙手をしなかった安倍晋三総裁

しかし、選択的夫婦別姓制度をぜひ実現して欲しいという願いは近年の世論調査でも多数を占めるようになり各政党もそれを政策に掲げるようになりました。あとはやるだけです。

今回の選挙で、私が(もちろん党の4つのチェンジに盛り込まれているのですが)、「選択的夫婦別姓制度を政権交代で実現しよう」と訴えると「そうだ!」と大きな拍手が返ってくるのです。このような選挙は、これまで何度も選挙を戦った私ですが初めてのことです。2001年に参院選に立候補した際に、夫婦別姓を実践していること、それをぜひ実現したいと訴えても、ほとんど響かなかったのでした。党内でさえも、「夫婦別姓は票にならない」という感じの受け止めでしたから。そういう過去があり、私自身が悔しい思いをしてきた一人です。だから、今回のようにマイクで、有権者に向かって「政権交代で選択的夫婦別姓制度の実現を」と語れるのは、しみじみと「時代は変わったな」と思うのです。

96%の女性が夫の姓に変えるというのが現実です。これまでも「別姓も選べるようにしてほしい」という多くの女性の(そして男性の)願いを押さえ込んできた自民党の政治を、今こそ変える時です。野党4党が合意した総選挙政策に選択的夫婦別姓制度の実現が盛り込まれています。政権交代で選択的夫婦別姓を実現しましょう。

さかもっち〜ずトーク!でも語っています。

↓ ↓ ↓