2022年5月25日

1,000兆円の借金をどうするんですかー高3男子と語る

投稿者: hi_sakamoto

5月25日、この日は日中、南砺市内での活動朝から五箇山へ。午後は南砺の旧町である城端、福光、福野、井波の4町で演説。夜は小矢部市で行われた語り合う集いでした。

五箇山の1村、上平村は私の父の故郷であり、私も幼少の頃から何度となく遊びに訪れ、おばあちゃんからのお小遣いを楽しにしていました。父の実家のことを「山のうち」と呼んでいました。大学生以降は、五箇山村の渓流へと岩魚やヤマメを釣りによく出かけたものです。この山々が懐かしく、時間もゆっくりの流れている感じが懐かしかったです。土産店や商店の暖簾や看板は昭和を色濃く残していて、こうした風景はずっと残っていてほしいなと思いました。

午後、福野で演説中に高校3年生の男子生徒さんが自転車をとめて話を聞いてくださり、さらに質問があるとのことでした。聞くと、「1000兆円もある日本の借金をどうやって返すつもりですか。責任をもって政策を語ってほしい」というものでした。“これだけの借金をつくって、僕ら若い世代へ押し付けるなんて困る”という思いがひしひし伝わってきました。

私は、大要次のようにお話ししました。

【借金増大の原因】

歳出面では自民党政治が不要不急の大型開発に明け暮れてたくさんの借金をつくったこと、今で言えばリニア新幹線もそうです。また、歳入面では、大金持ちや大企業に対する減税をずっと続けてきましたね。トヨタのような巨大企業は、実質法人税が中小企業よりも低いので、本来入るはずの税収が減ってしまっています。雇用では、大企業のもうけを優先し、非正規ばかりにしたので雇用が破壊され、労働者の収入が落ち込み購買力を低下させました。若い人の給料が低いために結婚や子育てなど希望がもてず、それが地方での少子化の要因になっていますね。結果、経済が成長しない国になってしまったので、税収がいっそうおちこんだのです。

【借金を減らしていく方策】

そこを改善していく改革が必要です。労働者は基本、正社員にして安定した雇用とし、最低賃金を時給1500円に引き上げるなど賃上げを行います。そのためにも、大企業の内部留保への課税で財源をつくり中小企業支援へ回します。男女の賃金格差をなくして、女性の力を引き出していくことも大事です。結婚しよう、子をもう一人ほしいという気持ちを持てますね。公共事業は、老朽化した橋や道路や公共施設などの補修が急務であり、これらへの投資額は少なくても地元の建設業の仕事を大いに増やし、南砺のような地方経済を潤します。また、国民の暮らしに関わる分野(教育や社会保障など)へ支出を増やすこと、大企業や富裕層の力に応じて適正に課税し税収を増やすこと、成長の軌道にのせ着実な税収増を実現することなど、1つ1つの政策を実行していくことが大事です。そうすれば、1000兆円の借金はすぐには無くせませんが、着実に借金を減らすことができゼロに近づけることは可能です。そうすれば、「借金が大変だから社会保障は仕方がない」、「消費税増税は仕方がない」という我慢の思考から脱却でき、希望が持てますね。

生徒さんは、「なるほど」という表情で聞いてくださいました。そして、「僕らの声を絶対に政治に届けてほしいんです」と強い調子で訴えられました。とても大事な訴えで、これをしっかり受け止め頑張ろうと思いました。