2024年6月22日

教育は「国家の繁栄のため」か。学校は「子どもという商品価値を高める」場か。

投稿者: hi_sakamoto
昨日6/21は、南砺市内で中島満市議らとともに街頭から訴えました。この中で、19日の富山県議会での ひづめ 弘子県議質問ー県教育委員の牧田和樹氏の発言を取り上げ、知事にただした問題に触れました。
牧田氏は、「国家の繁栄は教育がもたらす」もので、「子どもという商品価値を高めて輩出するのが学校だ」と過去に発言しました。教育基本法が定める教育とは、「人格の完成」を目指し、「平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成」を旨とするとしています。
同氏の発言が経営者としての感覚から発せられたものとして仮に致し方ない面があるとしても、「教育委員」の立場からの発言としては極めて重大な問題があります。
火爪県議が辞任に値すると厳しく追及したのは、同氏が県の教育委員だからこそです。
さらに問題なのは、その任命について「問題なし」と開き直った新田県知事です。知事も経営者の一人であり、そのような気持ちをもつことは内心の自由として否定はしませんが、県のトップという立場から、”子どもは商品”発言への同調と辞任要求の否定という判断は間違っていると思います。
県党の事務所に、発達障害の子を持つという親御さんから、ひづめ県議の質疑報道を見て、子どもを商品としか見ない人が教育委員会にいるのは許せないとの激励の電話がありました。
ヤフコメでも多くの方が表現に問題があったと指摘しているように、知事は、せめて「発言に誤解を生む表現があり、委員へ注意を促すようにしたい」くらいのことは言えなかったのでしょう。