2021年2月10日

射水市のPayPayで3割ポイント還元事業が悲惨なことにー市民の立場に立っていないのが原因だ

投稿者: hi_sakamoto

2月1日から28日までの予定で始まった射水市のPayPayによる30%還元キャンペーン。客が殺到して予定よりも早く終わってしまいました。コロナ禍で、市内の小売店を応援しようという趣旨なんですが、2月10日に早々と店じまいということで、政策的にどうだったかと厳しい批判が集まると思います。

射水PayPayポイント還元事業打ち切り

PayPayで購入した場合、市財政から購入者へ金額の30%分が翌月ポイントとして還元される仕組みです。その合計額は2億円ですが、逆算すると6億6千666万666円の利用を見込んでの予算なわけです。別の言い方をすると、2億円を呼び水にして射水市内の小売店の売り上げで6億6千万円をめざすということです。2月1日から始まった途端、射水市民ではない人でも利用可能としたことや3割のバックという魅力ある割り戻し率もあって県内各地から(県外からもあったかも)お客さんが市内へ集中しました。そしてあっという間に予定金額に到達してしまい、これ以上購入しても還元する予算に上限があるのですから、キャンペーンは前倒しで終了せざるを得なかったのだと思います。「明日10日で終了」ということを9日に発表したために、各地から駆け込み客が市内へ殺到し大混雑・大混乱となりました。10日は23時59分59秒まで購買金額が増え続け、2億円は軽く突破して市の支出は予算を超えることになるのではないでしょうか。

 

【今回のキャンペーンの問題点は】

●射水市民以外の人でも射水市内のお店でPayPaを使って購入すればポイントバックOK。これは、射水市民の税金で他の市民に支援をしたことになります。これで駆け込み客が渋滞など市内に混乱を作っています。極端なことをいうと、全国から射水市に購入に駆けつけて購入したって構わなわけです。
私など、射水市の富山市境付近に住んでおり、仕事場の富山市と毎日往復しているため、射水市内のお店やコンビニをほとんど使わず、一度も決済することはありませんでした。

●スマホを利用していない人はもちろん、高齢者等スマホは持っていても使い方がよくわからないという方の利用のハードルが高く、恩恵はありません。

●PayPay端末を設置している(かつ登録申請した)小売店でしか利用できないので、射水市内の小売店を網羅しているわけではない。昔ながらの近所のお魚屋さんや八百屋さんなど、PayPay決済を導入していないところが多いのではないか。ネット回線を引いていないようなお店はそもそも対象外。
また、この機会に遅まきながら、「少しは利益をあげられるなら」と2月に入ってからの端末導入を考えていたお店もあったようですが、時すでに遅し。

●全国チェーン店とかコンビニとかコストコとか大型店などは大繁盛だったかもしれません。そうしたお店の多くは、売上が基本的に全部東京へ持って行かれてしまいますよね。

【市に安直な考えはなかったか】
高岡市の時もそうでしたが一体誰のための支援なのかが不鮮明でした。

この機会にPayPayの端末普及を推進したい業者側と、「コロナ禍で苦しむ小売店の皆さんの支援および市民生活を応援」という行政側の「インパクトありそうな応援策」打ち出しにもってこいだった!、という互いの利害が一致した結果ではないでしょうか。「お金は国からドンと来るし!」という安直な考え方が市当局になかったでしょうか。

【私なら、例えばこんな方策を考える】
基本姿勢を、①射水市で営業する地元の小売店の応援になることと、②射水市民に限定する支援にすること、です。

(方策案その1)
射水市内の卸売業・小売業が1239事業所(従業員8091人、H24センサス)がありますので、ここへ2億円を直接支給する。1事業所あたり16万1千円。
これなら、売上減で困っている小さな商店(家族で営んでいるような所や数名の従業員を雇っているなど)には大きな支援になるのではないでしょうか。PayPay端末など入れる必要は全くなくなります。

(方策案その2)
射水市内の高校生までの子どもたちに、射水市内で利用できる買い物券合計2億円分を支給する。
0歳〜18歳までの射水市民の人口は15121。そこへ13,000円の買い物券を配ることができます。子ども3人なら約4万円!しかも子どものためにだけではなく、家での消費なら何にでも使っていい。
これなら、子育て中の出費の多いご家庭にもプラスになるし、射水市内のどこかのお店・事業所で必ず利用されます。市内の事業所の売上は、従業員の給料等になって新たな消費を生み出すので、2億円のバラマキは数億円の経済効果を生むことになります。(ただし、市民の方々には、売上金が東京に行ってしまうような大型店などではなく、射水市内のできるだけ地場のお店で活用してもらうように喚起することは大事です)

あまりにも射水市PayPay決済3割ポイントバック事業が、あまりにひどい結果だったため勢いでつぶやきました。

卸売・小売業への直接支援を

射水には卸売・小売業が1239事業所あり、8091人が働いている。2億円を支援すれば、1事業所16万円だ。

18歳以下人口は市内に15000人

2億円あれば市内の子ども一人あたり13000円支給できる。